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2019-05-08 ニナ・マクローリン 著/宮﨑真紀 訳 『彼女が大工になった理由』(エクスナレッジ)
「私がパソコンの前で背中を丸めながら考えていたのは、ここを出ていこう、ただそれだけだった。」

ボストンの新聞社で働いていた著者のニナ。かつては天職とさえ感じていた記者の仕事は、年齢が上がるに連れその内容は変化し、関わる媒体も紙からウェブへと変容していった。

いつからか、愛し、誇りに思っていた自分の仕事に幻滅し、何かもっと実体のあるものを相手にしたい、手を使って仕事がしたいと感じていた彼女。

覚悟を決めて退職したものの、後悔の日々を送るニナの目に止まったのは、大工見習いの募集だった――。


「同じ作業のくり返しや、泳ぎにでも行った方がましだと思える暇な時間。誇りに思える大好きな仕事であっても、それは避けられないし、天職と悟った仕事でさえ当然のことだ。でも、そういう無意味な時間が積み重なっていくと、それが心を蝕み、脳みその隙間に忍び込んできて大声で叫びはじめ、とても無視できなくなるのだ」

「目覚めているあいだはたいていパソコンの画面の前でクリックしているようになって何年かすると、自分が椅子の上にのったただの肉のかたまりになってしまったことに気づいた。肉体がデスクの前にあるという物理的な事実があるだけで、心はクラッカーのように乾燥していた。」

「ここを抜け出さなくちゃと、何ヶ月も考えていた。でも、なじみ深いルーティンや健康保険がなかなか手放せず、それ以上に、会社に忠義心があった。だから、そのまま辞めずにスクロールとクリックをひたすら続けていた。第一、次に何をすればいい?私に何ができる?」


知識も経験も全く無いまま、ただ好奇心と情熱で飛び込んだ「大工」の世界。

女性の大工がわずか2.4%しかいないという場所で、彼女の目に映るものとは?