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2019-05-03 1967年に小説「カクテル・パーティー」で沖縄初の芥川賞を受賞した大城立裕氏が、’72年に上梓した本が、写真右の「内なる沖縄 その心と文化」。
タイトル通り、沖縄の伝統文化や民族を通して見える、ウチナーンチュ(沖縄人)の心の在りようについて綴った評論集です。

執筆当時の沖縄は米軍統治の時代であり、また沖縄戦や戦前の記憶も充分に鮮明だった頃。 そのため、戦前〜戦後の沖縄の人々の意識の変遷、日本文化との距離の取り方など、今は伺い知れない内容が忌憚なく書かれています。 沖縄独特の意識や文化の「芯」の部分が感じられる、興味深い一冊です。

またサブテキストとしてお勧めなのが写真左「昭和の沖縄」。 昭和(特に戦前)の沖縄の主な出来事がわかりやすく解説されています。 年号が変わっただけで、新時代が来たかのような最近の報道には疑問を持ちますが、この機会に沖縄の過去を振り返ってみるのは、未来に向けて意義ある事だと思います。 まめ書房



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