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2019-07-18 反骨のルポライター、無頼漢・アナーキスト、竹中労。
60年代末から沖縄に足を運び、沖縄民謡に傾倒すると共に、当時の沖縄と日本を取り巻く政治や世相にも鋭い眼差しを向けました。
こちら「琉球共和国」は、沖縄の本土復帰直前にあたる70〜72年に書かれた、沖縄への熱い想いをまとめたもの。

本土復帰について、著者は
「沖縄をアメリカに差し出し、平和と繁栄を享受してきた醜い日本に、沖縄の祖国ヅラする権利があるか」
「アメリカーの支配を逃れるために、さらに悪辣無残なジャパニーの支配を呼び込むもの」と日本・沖縄両政府を糾弾、
「琉球断固独立すべし」と気炎を上げます

その主張は過激ですが、ウソや欺瞞を徹底的に批判しつつ、辛辣な言葉の中にはユーモアがあり、怒りの裏には愛情を感じます。
この本で危惧されていた沖縄の将来予測の多くが現実となった今、もし著者が存命なら、沖縄と日本の状況をどう評するか、考えずにはおれません。 まめ書房



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